FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

国民の能天気 給料があがったらなあ

物価高、円安などの経済環境の苦しさに、ニュースのインタビューに答える人たちは、口を揃えて給料があがったらなあとかあげてもらわないととか、異口同音に賃上げへの期待。

あの主婦たちが、困窮者たちに寄付したり食事を招待したりしているのなら、期待は相応に理解できなくはない。
しかし、ただの期待なのである。
日本人は慈善事業に寄付しない。
企業が消費者に寄付すると思う根拠がない。
企業は株主のためにしか働かない。
男は家族のためにしか働かない。

かつて日本経済が豊かに繁栄していたころは、組合や左派と中道寄り政党が大きかった。
企業はそこを無視しないで、適切な賃上げを一応していた。
政府も左派もライフラインを公営で安価に提供していた。
左派を隅に追いやった結果として、ライフラインが値上げ、賃上げ拒否、消費者無視、困窮者攻撃の大阪維新の躍進という一連の流れがある。
わたしは中道の無党派だが、それは常にバランスを重視しているからだ。
どんな地域にも偏りがあり、どんな人間も完全ではない。
相互に支えあう豊かな国の基本設計を崩壊させてきたツケを支払うのは、一般大衆である。
お困りなら生活保護でも貰えばよいと言い放つ冷酷さは、左派も右派も同じ。
結局人のことなんて知らない宗教家と同じだ。
お金さえあればよいという日本人たちがお金に困ったからといって、海外から救援はない。
左派攻撃だけの偏ったマスコミが改善される根拠や因子もない。
中道は日蓮正宗を正しくやるか、人倫を高度に弁えるか、富裕層の自由の範囲でやれるか、まあなかなか難しいようだ。
古今東西、犠牲は大衆と弱者にいきやすいことくらいわかっているのに、進化しない極東人が日本人だとわかりやすい。