FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

バイオリンのお稽古 今日の5コマ とある日

1、シュラディーク(45分)
今回の課題の1つ。
親指のそえかた、当て方。
中指の向かいから、棹の当たる位置は人差し指と中指の間くらい。
人差し指の付根を棹に当てたまま人差し指を押さえる。かつ人差し指は立つ。
その留意点を押さえて、人差し指と親指で棹を支える。中指薬指小指の落とす方向は手の平の内側へ向かう。
以上の1弦上の形を確実にするための留意点を押さえて。

2、カールフレッシュ1、2長音階全調(45分)
ポジション移動に滑り込む音を出さない。親指は力まず滑らせるだけ。7ポジションあたりから親指起点のシフトを確認する。親指を指板サイドに付け離すタイミング。どこでシフトアップしてどこでシフトダウンするのか、予め決定して憶えることが確実性を担保する。人差し指から小指の4本の形を常にキープしながらシフトチェンジする習慣化。

3、カールフレッシュ3、4長音階全調とDの5番(45分)
2と同じ留意点。

4、カールフレッシュ8番全部D(30分)
今日はほんとうは2コマで練習を終えるつもりだったが、お寺で朗々と唱題してしまった結果。

5、小品集のおさらい(100分)
パガニーニ カンタービレ
 左手の形を整えて音程が安定しつつあり、速度の揺らし加減がまだもうひとつの感。
クライスラー 美しきロスマリン
 右手の調整。G線の深さを響かせる。リズムの揺らしを楽しむ。
クライスラー 愛の悲しみ
 調と曲想をいかにも悲しい感じで表現する音色の魅力。ショット譜とクライスラー本人演奏が違うので頭に置いておく。
エルガー 愛の挨拶
 荒井里桜氏の動画と一緒に弾いていて、とても弾きやすい。フレーズ感や場面移行と伴奏との合わせ具合もスムーズで快適。
クライスラー シチリアーノとリゴードン
 パールマンの演奏とあわせてみたら、ちょうどよい速度で弾きやすかった。シチリアーノのリズムが横方向の舞踏のイメージでかつ軽快。リゴードンは走らない滑らない粒の揃いが気遣いでできるので楽しい。
ドヴォルザーク ユーモレスク
 グリュミオーの演奏とあわせてみると、優雅な感じで指示の優美にという感じとよくあう。リズムは少し変則できままな感じ。中間部の進行具合と後半へのつなぎのさりげなさが素晴らしいなと参考にする。重音音程もかなり向上して不安な箇所が3か所まで減っているのでもう一歩。グリュミオーは重音をはしょっているがまったく問題にならない。
バッハ G線上のアリア
 ギトリスのテレビ放送録画と合わせて弾く。ボーイングを決めずに弾いていることがギトリスののびやかさと軽やかさになっているのが伝わってくる。とても弾きやすい。AIRというだけあって空気感ふわふわ感がとても顕著に出せると素晴らしい。弾きなれた曲でもありほとんど緊張しなくてもよい感じ。
モンティ チャールダーシュ
 レーピンの動画と合わせてみたら、かなり速めではあるけれどもノリノリ。さすがに弓の落とし方などのレーピンの細かい技術は素晴らしいなと感心する。わたしももう一歩二歩技術をあげてレーピンの弓運びになるようにしたいと感じた。左手はそれほどすごいという箇所はない。
サラサーテ チゴイネルワイゼン
 グリュミオーの演奏とあわせて、この曲はあわせづらい。グリュミオーの左手指の圧力を真似して響かせるのは左手の形を崩すので危険。アップスタッカートの速度変化の付け方を微妙につけたいができない。右手の回復と向上がほんとうに課題だなと感じる。早いスピカートで指がまめらないことがある箇所があり、2413241324132420がきれいにまめるための左手の人差し指の付け根を棹につける基礎練習が効果をあげるだろう。シュラディークの効果が出やすいことはあるが、今修正改善しているその課題がモロの影響する。
クライスラー 愛の喜び
 グリュミオーとハイデユとあわせる。焦りのない速度。重音が弾きやすくなったのは、左手の指をみんな指版と垂直よりに変化させたためで道理だ。半音ですばやく指を変えるのに垂直置きはとても楽だ。リズム感、滞りない進行をまだまだ練習する必要がある。
クライスラー プレリュードとアレグロ
 左手の形ができつつあり、音程は安定的に正確さを担保されるように。透き通ったプレリュード。アレグロの速度がギルシャハムとは相性が悪い。速度の揺れが演奏上意味不明でもあり、聴いているとなんとも自然である。もう少し弓の使い方は向上の余地があると感じる。
マスネ タイスの瞑想曲
 近所へのお見舞いに穏やかな曲で締めくくる一日。聞きなれたグリュミオーの曲運びに合わせるのはとても心地よい。ガットと名器の響きが共鳴する喜びに感動のフレーズたち。音を膨らませ変化をつけたっぷり歌い微妙な入りに気をもっていく楽しい透明な世界。

自分の技術の到達段階がよく把握できているから、とても希望のある日々である。
もうすでにここまではできているという実感があって、確実性をあげていく積み上げは楽しくて仕方がない営みになる。
人生でどれだけ難しい苦痛があろうが、いかなる日にも心を停滞させないためには、真剣で素直な日蓮正宗のお題目が効果てきめんである。
お稽古だけ、基礎練だけというのも大変だから、心を整えることも大切なこと。
空回りしない確実な心のゆとりをもって楽しく取り組むために。