FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

バイオリンの8割が右手ということは

バイオリンの弓を使うのはけっこうなスキルで、奥が深いので皆さん右手だ右手だとおっしゃる。
それはその通りだと思うのだが、左手の2割を後回しにするのは、かなりのロスになる。
個人的にはまず左手の2割の基礎練習をやることとあわせて右手をやるべきだと思う。
長くやっているとさまざまな障害にぶつかり、その原因を突き止めて改善する必要を感ずることがある。
8年くらい前に全国的に有名な指導者はわたしに右手を先にやるべきだと指導したが、わたしはそこに違和感を感じた。
ここ最近、左手の基礎をやりなおしていて、右手の問題の原因がまさに左手だったことがわかってきた。
もちろん右手の練習だって続けている。
しかしまともにいかない。
分離して左右を訓練するのは一弦上や解放弦でしか成立しづらく、実戦は両手4弦に決まっている。
どんな人でもどちらか一方がダメなら時間を追って両方ダメになっていく。どちらかだけができるようになることはない。
左手の2割はまったくあなどれない。
どうかしたら半々ではないかという段階に今はいる。
左手が完成したら、つまりカールフレッシュが全調スラスラ弾けるなら、右手の深みを探索するとよい。だいたいそと段階でバイオリン全体のうち4割の技能だと考えるとよい。
左手の形が完璧でなければ音階なんてまともに弾けるわけがない。
右手なんて極められるわけがない。
左手の形をごくごく意識してビバルディの華やかなフレーズを目一杯好きなように弾けた時の感動は素晴らしかった。(ビバルディの右手は8割のうちの2割未満で十分弾ける)
自分が宇宙の中心点になったかと思った。
どんなに努力しても思うように弾けずに凡才のソロ以下に退化した自分と向き合うのはほんとうにつらかった。
でも、今は強い光が射している。
左手が安定的になったら、右手の水準が確実になり、また公開演奏に取り組めるようになるかもしれないと思うと、とても希望が持てるが、まだまだ自信過剰な段階である。
紆余曲折はおすすめしない。
ストレートなきちんとした教育の機会を普及させるような業界の改善を願うのはわたしだけではない。
今だけカネだけ自分だけの楽しみに堕してはいけないと強く思う良識を持ちたい。
趣味はたんなるカモ、アホに終わるパターンに陥りやすいので要注意。
二十代三十代からでも確実に教えて確実に学べば、誰でもバイオリンは弾けるようになる。
子供の頃から弾いてもまともに弾けない人たちが多すぎるので、バイオリンは子供からやらないとムリというのがスズキの利益誘導の偽情報だということは明らかだ。
明らかに音楽をエリート選別や政治宗教がらみに利用しすぎていて、悪質さをみてとることができる。