2年4ヶ月前にはじめてシュラディークと出会ったのだが、講師の先生が教材に使ったのがその直接の原因になった。
1年の間、継続してレッスンで見てもらって、一回一回指導されるもまったくできない。
なかば落胆して、これは駄目だと感じるほど、指導と実際が合わない。
しかしひとつの有効性として演奏前にやると指がスムーズに動くというのがあったので、やるべきだと思っている。
しかし全然先生が言うことを飲み込めない。まったくできない。
そこで私は一旦レッスンから離れる。
いくつかの具体的指導を全部留意しながら独り練習してみる。
そして今日久しぶりにレッスンで見ていただいた。
バラバラだった数々の具体的指導が再配置された。
人差し指と親指に力点を置くと、全体のバランスがとれず、形も崩れた状態のまま、
手の造りとして、中指薬指小指の外三本を弦に載せることを優先すると4本の載せる指のバランスがとれる。
薬指が弦と垂直になるようにすると薬指3音程はうわずらない。小指と干渉しない。
小指の関節がきちんと曲がるように指先を載せることで小指に力をかける余地がうまれる。
1234の各指を載せるたびに、左手の甲の角度が変わってはならない。どの指をどの順で載せても甲の向きは不変。
添える親指の位置を正確に人差し指とともに脱力して。
指先を載せるときボールを掴む感じで指先は立ち気味。爪が立たない程度で。
早い話が甲を動かさずに運指するために、ひとつひとつの留意点があるので、鏡でチェックしながらゆっくり無理なく筋トレするときれいな形を覚えることができる。
よくある悪いパターンは音程を優先して練習したつもりになり、形がガタガタのまま悪いクセを覚える。
私もそうなっていたのだが、いくらか練習したことで弾きヅラさを感じていたので、指導されて弾きやすくなり、一旦理解できたようだ。
なるほど以前言われた留意点の意味がわかってきた。
これなら確実に音粒の揃いが向上する。
左手が波うちながら粒を揃えるのはまた奇跡の器用さで、そんな上手さは心理的歪み、感覚的歪みを生むだけである。
鏡を見ながら、目指す形を確認しながらまた日々のシュラディークにとりかかることにする。
ある程度無意識的に形ができるようになったら、また先生にチェックしていただくことにしたい。
どの曲も、それ以前にエチュードや音階も、この左手の基本型がないままでは、どんなに上達したようでも、いかに音楽的に感性が豊かでも、弾きかたにクセがついてしまう。
弾きづらい箇所やミスするところは、ほとんど100%基本型の崩れによるものだと気がついたので、改めてレッスンを受けてほんとうに為になった。
ようやくバイオリンの弾きかた(左手)を教わることができて感謝感激雨あられ。