1パーフリングの線がきれいに合っている。線にガタツキがない。
とがった先端もピッタリ美しい。
2ニスが地味に美しくテカってない。
きちんとしたニスに輝きはあるが厚みはない。層がわかるほどのものはニスではなくてラッカー系または塗りすぎ。
3スクロールをよいものと並べて比較して無骨(雑か下手)でないこと。
ガルネリだけは例外だが、スクロールに職人さんのレベルがかなり出ている。
4内側の表面が美しい。
削った表面が粗目になっているか、きれいにすべすべに仕上げてあるか。
5表板の厚みが2ミリから3ミリの間。3ミリはだいたい少し厚すぎて例外レベル。2ミリより薄いものも要注意レベル。
バイオリン好きがパッと見てわかる範囲はそんなところで、上記のポイントは素人でもちゃんと見ればわかる。
最初わたしはまったくわからなかったので、スクロールの出来は分かりにくいかもしれないが、ちょっとよく見るとあれ、なんかおかしいとわかるものが結構ある。ごく微妙な円の歪み、シュッとしていない、クロワッサン形のバランスがないなど。
もちろん専門家の意見も聞くのがよいけれど、基本的に売るための意見だから参考に聞くなら、国際コンクールで実際に使えるかどうか聞くのが一番確実。そこで歯切れが悪いものはやめておいたほうがよい。
よいバイオリンは百万くらいの安いものでもきちんと作られていて大舞台でも負けないものだ。良心的な職人さんたちが言うとおりブランドやラベルや値段はまったくあてにならないと思っておいたほうがよい。
バイオリンの音表現にこだわる人はチェックしてみてほしい。