足るを知る者は富む
愚痴や不平を言わず、あるものでやりくりして満足する者は、余計なことはしないから幾分か預貯金や投資ができて繁栄する。
本来は当たり前すぎて、馬鹿らしいというレベルのことだが、現代の日本を見ていると、どうやらこの言葉は悪用されている。
言葉の解釈を都合よくすれば給料は少なくて価格は上昇させても、足るを知る者は富むはずだから問題ないとする経団連、株主系富裕層の理屈である。
正しくは、家計所得が少なくてよいのではなくこれだけは必要だという質と量がわかることであり、過不足のない状態を知ることが、節約の前提であり、その心の状態まで含んでいる。
経団連と株主は足るを知らずに富むわけで、足るを知れば収益を抑制し、必要な投資が見えてくるのだが、一切知らないという路線を打ち出す企業が相当数ある。
中国のように繁栄が社会全体のものであれば、そもそも中国の故事だからその言葉も成立するわけだ。
今の日本社会の変遷はえげつなく財閥政治になり、貧乏人と病人は死ねという企業政党活動がマスコミも活用して国民を洗脳するキャンペーンのようなもの。
ナチスのゲッペルスみたいな維新橋下徹とヒトラーユーゲントの大阪維新にいとも簡単にのせられる日本人たちは、危険な大戦下のドイツ人たちと変わらないように見える。
ドイツ人が飢えた犬みたいになったらヒトラーの出番。ロシア人が貧乏な酒乱だらけになればプーチンは英雄。日本人が今のようになったら橋下徹は優秀な人気者。貧困層を意図的に増やした自民公明政権が黒幕である。
足るを知る者は富む、という言葉をそのまま受け止められる心の人がいなくなって、足るを知らない者だけが富む社会構造が出来上がった。
日本人を犬に落としてほくそえんでいるユダヤと神道の心はまともではないと思う。
人間が人間の心にかえる技術として、お金は不向きである。お金のためになら人間として悪いことも正当化してそれでも人間だと言い張り開き直るのは愚かな堂々巡り。
お金をかけずに、日蓮正宗の唱題をするという技術が推奨されるところだ。
赤の他人の足りないものを足りないと認識できる心もまた、足るを知る者は富むということであり、健康寿命を延ばす心である。
多くの日本人富裕層たちは、かなりおかしい。
餓鬼道や食人鬼の類いの狂気を心に忍ばせているが、外面的には紳士淑女風マフィアにも見える。
【1月20日 AFP】世界の富豪102人が19日、「今こそ私たち富裕層に課税を」と、政財界のリーダーに富裕税の導入を呼び掛ける異例の書簡を公表した。
書簡は、世界経済フォーラム(WEF)が主催するオンライン会議「ダボス・アジェンダ(Davos Agenda)」に合わせて、「パトリオティック・ミリオネアズ(Patriotic Millionaires)」や国際NGOオックスファム・インターナショナル(Oxfam International)などによって公表された。
署名したのは、米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニー(Walt Disney)共同創業者の孫アビゲイル・ディズニー(Abigail Disney)氏ら米、カナダ、独、英、デンマーク、ノルウェー、豪、オランダ、イランの富豪。
102人は現行の課税制度は不公平で「富める者がより豊かになるよう意図的に設計されている」と批判した上で、「世界のすべての国は、富裕層に適正な税負担を求めなければならない」「今こそ私たち富裕層に課税を」と訴えた。
「パンデミックのこの2年間、世界がとてつもない苦しみを味わう一方、われわれの富は増加した。しかし、適正な税を負担したと心から言える者はほとんどいないと言えるだろう」
パトリオティック・ミリオネアズなどが実施した調査によると、資産500万ドル(約5億7000万円)以上で2%、5000万ドル(約57億円)以上で3%、10億ドル(約1140億円)以上で5%の富裕税を導入すれば、毎年2兆5200億ドル(約288兆円)が集まる見込み。全人類に新型コロナウイルスワクチンを提供し、23億人を貧困から脱却させるのに十分な額だという。
オックスファムは17日、世界の富豪上位10人が、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の2年間で総資産を2倍以上の1兆5000億ドル(約172兆円)に増やす一方、貧困層は増加し格差が拡大したとする報告書を発表した。(c)AFP