もう30年も昔、従姉妹から歯で悩む父に、電動歯ブラシのプレゼントが届いた。
そんな商品があるのだなと思いながら、ずっとふつうの歯ブラシを使ってきた。
最近、歯科衛生士さんにみがきをチェックしてもらうと、完璧ではなくて、何度もみがき残しを指摘されてようやくきれいにみがくことができるようになった。毎日一回15分もかかる。
そうやってなにか意識をすると、時短にも電動歯ブラシも良いのではないかと考えるようになった。
しかし一般の歯科衛生士さんたちは、そもそも電動歯ブラシを使わないという。
メリットは意識して歯みがきする契機になるくらいらしい。
私の場合は、みがき残しなくみがき続けるモチベーションのために購入してみた。
全体的に歯は全部残っていて、およそ治療ができている。
ハグキの腫れが多少あったが、それも半年間で改善してきている。
数年間歯医者さんに行かなかったのは、新居になってから問題を感じる歯科に連続して当たったせいなのだが、なんとか堅実な歯科にたどり着いた。
歯はとても大切だから、ある程度委せられる歯科医と歯みがきは欠かせない。
ふつうの歯ブラシでも小まめに丁寧にみがく習慣と専門家のチェックが必要だ。
自分の感覚や努力できれいにみがけるようになる段階が目標だが、電動のコツを掴むようにもう少しチェックしてもらいながら成長したい。
電動歯ブラシの普及率は20％程度と低く、一般的には必ずしも必需品とは言い難いことと経済性から、今の電動が修理できなくなったら、ふつうの歯ブラシに戻す可能性もあるが、私の場合は結局モチベーション次第になる。
みなさんの健康を願い、もっともらしいがどうでもよいコマーシャルにのせられないように願っている。
筋力のある健常者にとって電動歯ブラシは怠惰と浪費に過ぎない。
