FujiYama’s blog

日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

ほんの少し余裕がある人の新作バイオリン選び

最安値の部類の新作バイオリンは、概して音の線が細い。これは量産品だから致し方ない。
そこから少し抜け出して、長く愛用したくなるような楽器の選び方は、案外難しいように思う。
なぜなら個人の好みという便利な言葉で片付けられてしまって楽器の実力が忘れられてしまいがちだから。f:id:FujiYama:20210127131731j:plain
コンクールに出場する価格帯なら実力の違いが歴然とするけれど、中間帯となるとよくわからないまま選んでしまうことが多い。
新作の楽器コンクール入賞作品は普通自動車くらいの値段がするので、趣味で買うのは滑稽なことも多い。
中古品が出回りやすい新作は注意したほうがよい。所有して弾いていて愛着が湧くのが一応よい楽器だから、売り払うことが多い楽器というのは、あまりよくないということになる。
最初からこの20万から50万の価格帯の違いをわかるなら自分で弾いてみて選べばよいが、実際はわからないことが多い。
結論に近いところから言えば、クラウスヘフラーとフランツザンドナーとジェイハイダいうメーカーのバイオリンがおすすめできる。闇雲に探すより、こういう中から自分の好みの音を探すといいと思う。
趣味の範囲ならば運良く最初からこれらのバイオリンにめぐりあって入手できた人は幸いかもしれない。
なにが違うのかというと音のバランスと見た目のバランスがほどよく価格帯もお手頃なので、一生でも付き合う気がする愛着を持てる楽器だから。
低音があまり響かないとか美しいはずの高音がさっぱりだとか木目や色合いが気にくわないとか高すぎるとか安すぎるとか、そういう楽器では続かない。
あらゆるバランスが大切になる。
シーズニングされた材料が売りになっていることも共通しているが、年数が情報公開されていないことも多いのでそこまであてにするべきではない。ジェイハイダだとシーズニング製品は高価になってしまっててがでない方もおられるかもしれない。
今のコロナや政治の問題でゆとりがある人がどんどん減り続けているなかで、バイオリン愛好家もじわじわと苦しくなってしまっているだろう。弦の売れ筋がドミナントというコスパ重視商品に移行していることも報告されてきた。
そんななかで、いかにバイオリンを長く楽しむことができるかという命題に答えられる楽器選びも大事かなと思って、ちょっと使用したり試し弾きしたよい商品をご紹介させていただいた。
趣味のバイオリンで、コスパが一番いいのは最安値じゃなくて結局このあたりなのかなと思う。
大ホールでバンバンいく人は少し予算が別になるけれど、まあ普通に小ホールくらいまでなら十分にいける良い楽器もそこそこある。
業界に提案するとすれば、個人的には趣味の場合、フィンガーボード(指板)の長さがそんなに必要ないのではとも思うところだ。
趣味は高度な技術をあまり使わない楽しみ方がメインだから。モーツァルトが弾ければ十分な楽器だと思う。
余談として、趣味の場合、いかに良い楽器を選ぶかと同じくらい大事なことは、どんな演奏機会を得るかということだと思うが、これは案外難しいところかもしれない。習熟度にもよるが、機会がない方は、楽しむためにぜひ悩むべきだと思う。
楽器は所有して楽しむだけではもったいない。