FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

プレリュードとアレグロ クライスラー

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子供の課題曲だからと言ってあなどってはいけない。福岡大会で小学生がばんばん弾いているのをたくさん聴いたが、やはり上手い子は少ない。ただ弾いているだけでは音楽的とは言えないからだ。

私は十代のころ葉加瀬太郎さんがバンドでアレンジしたものを先に聴いてしまったが、すぐにほどなくして小学生の演奏が聴けた。フレージングがきれいな子の演奏がお気に入りだった。

そして自分はようやく40歳を超えて挑戦となるのである。

もはや引退が近い中年が新たに取り組むのは無謀であろうかとも思われるかもしれないが、別にそこまで老け込んでいるわけでもない。面白がって手を付けてたいへんなことになった。

たしかに弾けるようにはなった。レッスンのおかげで、フレージングもうまく強弱やテンポの取り方もできるようになった。しかし、弾き込みが足りないので、丸暗記ができないのだ。

つまりうまくきちんと完璧に弾くのはちょっと難しい段階で、そのままになっている。

大人になってから挑戦したのだから、ある程度やむを得ないと言えばそうなのだが、人前で弾けるレベルまで持っていけないというのは屈辱であり、努力が無駄なような気がして仕方がない。なんと中途半端な状態だろうか?通して弾こうとするとまだミスが発生する段階で終わることほど、この曲に対して失礼なことはない。現段階においては、まさに無念である。曲は素晴らしき名曲である。この曲のために長生きしなければならなくなった。