FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

普段着の音楽

昔は地方都市で東京のオーケストラを有り難がって聴きに行き、やがてそれではあきたらず福岡や東京まで聴きに行った。外国人ソリストや外国人指揮者のほうが特別感があったりしてしばらく外国人ものを楽しませてもらってきたが、コロナ来襲で外国人は来日が難しくなって演者変更の事態となる。残念なところもあるが、なにか気楽な感じもしている。普段着のオーケストラとコンサートも良いものだ。平たく身近に感じる。それに出す音の質の高さがそう変わらないか、あるいは同等である。ソリストや指揮者の場合、なにかスケールの違いを感じることもあるが、一概に日本人だから劣ることばかりでもない。外国人ソリストだと一種楽曲の崇高さが際立ち、日本人ソリストだとより親近感をもって楽しめるものだ。周りを見渡してもあんまりべらぼうに高級な身なりをした人はいない。普通のセンスの人が多い。f:id:FujiYama:20201205202211j:plainまた多彩な外国人ソリストたちの来日が楽しみだが、日本人も普通に名曲のよさを理解しているから名演が普通になっている。世紀の名演というのが稀少価値から来るのかどうか知らないが、名演はいまや日常的に実在している現実である。東京大都市近郊で楽しまない手はない。人間に生まれてきたら楽しみは人間固有の種別のものでなければ愚かな人生になってしまうであろう。少し生活を振り返ってみて考えて、生活にクラシック音楽を取り入れるというのは大事な文化的行動だと思う。毎日でも食べられる食事のような味噌汁のような美味しい音である。f:id:FujiYama:20201205202144j:plain