この間、家路にあって都電の踏切が開かずの踏切になってしまっていた。片方が数珠繋ぎになって停車しており、もう片方は車両の影も形もない。踏切の側の電停では事故のアナウンス。
いくら待っていてもらちがあかない。
大人は臨機応変とばかりに遮断機をくぐってさっさと踏切を渡っていく。次から次に渡っていく。
私はどうしたものかと周囲を見渡す。
すると1つ隣の踏切は開いていた。
まだ小学低学年らしい少女は向かいでモゾモゾしているが、電車の運行状況や事故の状況はまったくわからない。隣の踏切にも視界が低いので気がつかない。
きっと遮断機をくぐってさっさと渡ることに抵抗を覚えているのだろうが、自然なことだ。
私は1つ隣の踏切に向かった。
結局少女がどのようにしたのかはわからない。
でも、赤信号を渡っても一般人から咎められないある意味貴重な機会であった。警察官がいたら迂回して別の踏切を渡るように指示しただろうか。
一般風俗なら赤で渡ってもよいとしている。
逆に青信号なら進めと教えるのは要注意で、青信号直進でも事故はたくさん起きている。だから正しい教育なら、青信号は注意して安全確認しながら進めである。青を信じて事故にあった多くの方々の悲痛な声を教育に活かして欲しいなと思ったある日の午後であった。