FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

たばこを始めた理由と止めることができた理由

二十歳ごろから、まじめにダルいので、二十歳ごろから吸い始めました。夢も希望もなかったので、吸い始めました。学生をやっていたのですが、文系は暇なことが多いので、とにかく時間だけが余っているという感じ。目標があれば、暇なんてあるわけないのですが、完全に目標を見失っておりました。一日中タバコと缶コーヒーのことしか頭にない。ライターは忘れてすぐコンビニに寄ると家中ライターがゴロゴロしています。堕落したような生活でした。
そして希望がないので33歳になるまでは、やめられませんでした。やめようという言葉だけが空回りして、吸い続けたのでした。二十歳というまじめな理由で吸い始めましたが、やめるときも希望という明るい理由でやめました。
体調がずっと悪かったので、やめれば楽になることは判っていました。頭が悪くなるという調査結果もありました。お小遣いを増やしてクラシック音楽にかけようと思っていました。
やめるときはニコチンパッチを数ヶ月使用しました。まあマシな程度です。のたうち回る苦しみに、なんど気が狂うかと思ったことか。眠っていても夢の中で一吸いして目を覚ます有り様です。最初二週間で少し楽になり、3ヶ月で自分は越えたのだと悟りました。これでタバコから解放されたのだと。もういちいち灰皿を気にしたり煙の心配をしなくてもいいな。
ときどき吸いたくなるのかという時がありますが、吸いたいというより、二十歳のダルさが襲ってくる感じです。ダルいときに吸い始めましたので、今でもダルい時にタバコを連想するだけです。

たばこの有害性はたくさんありますが、やめるときはキツイので、有害性のほうがマシだと思ってやめないままの人が相当数いるのでしょう。吸うほうが楽だと思うからですね。
あと喫煙を日々の刺激にして頑張っている人もいます。私もそうでした。ダルいときには何もしたくないのですが、一服すると動き出すのです。
しかし結局ダラダラと人生を過ごすのは、さらにキツイので、やめようという気になりました。たばこはメリハリになっていると思うけど、それは本人の印象や感覚の次元であって、客観的にみると、喫煙者というのはダラダラとしているだけです。

たばこをやめてから13年になります。何度も夢の中で煙を吸いました。10年を過ぎると夢の中で吸うことがめっきり減りました。ますますたばこが不要品になりつつあるということでしょうか?
呼吸器内科医の従兄がたばこは悪いと当たり前のコトバを言ったことを覚えてはいますが、ひとついえることは周囲が禁煙キャンペーンをはっても本人がやめると決意しなければ禁煙は無理だということです。亡き祖父が禁煙に成功した事例だったのは決意する上でありがたかった。
もうひとつは禁煙というのは喫煙を前提にしている言葉なのでうまくいきません。吸わないのが自然なら禁煙ではなくたばこ不存在という考え方にしたほうが上手くいきます。
この世にたばこは存在しなかったし、そんなものはこれから先もないのだと。